フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展

05/18/2011


Bunkamuraミュージアムにシュテーデル美術館所蔵展を見に行った。
「フェルメール《地理学者》と」っていう題がついているけどフェルメールの絵はほんとうに『地理学者』の1点しかなくて、フェルメールにつられると思ったら大間違いなんだから!と思いつつやっぱりフェルメールをもっと見られると考えていたからなあんだ、でした。
とはいえ、いい展示。

オランダとかベルギーあたりの絵画ってなにかとても輪郭の厚いかんじ、色の厚みのあるかんじが好き。
といってもそんなにたくさん知らないし、何をもって「輪郭が厚い」とか「色が厚い」って言っているか自分でも説明はできないんだけど。
オランダは飛行機から見ると土壌が薄くてそれが水に浸っているかんじだったのに町の色合いは深くて厚みがあって、簡単には流れてゆかないみずみずしさがあった。

好きになって何度も時間をかけて眺めたのは、花の絵。
今まであまり静物画に惹かれたことがなかったのに。
もしかして自分がアネモネを撮ったり、毎日花の様子を気にかけたりしたからかもしれないけど。
家にこの絵があったらいいのになあと思いながらずっと見ていた。
どんな花の輪郭もすべて違うしその時にしかないものだということなのかな。
花は、なんのためにあんなに精工なんだろう。そして色も。
ちりちりとちぢれるチューリップのふち、がくから伸びる白いちょっと硬そうな筋が花びらの先にむかうにつれて溶けてゆく様子。
裏のかさかさした葉の質感とか。

あと、静物画で皮を厚く剥かれたレモンと白いぶどうが描いてあって、その透明な実の中にいったん含まれたひかりが内部で反射してまたかえってくるような様子。
ひかりをただ影との色の差としてあらわす絵と、ほんとうに発光しているみたいに見える絵とあるけれどあれはどうしてなんだろう。

あとどうして?といえば、なんで果物の静物画に海老が混ざってるんだろうなあ、どういう趣味なんだろうか。めでたいの?とか、そういう疑問もあった。


そのあとLes Deux Magot Parisでケーキを食べながらいろんな話をしました。
からだが冷える直前まで。