ヴァンジ彫刻庭園美術館

03/04/2012

立体芸術にそれほど興味が持てない気がするのは自分のからだが立体であるうえに動くことを普段しているからだろうかと考えていたけれど、今日見た彫刻の前では動いてしまうことの安直さのようなことを思わずにはいられなかった。
像の周りをぐるぐるまわりながらかえってぐらぐらと揺すぶられたのは私の視界のほうで、あいかわらずその像は知らない生き物のようにそこにいるのだった。
ボリュームというのは強さであったりもするのだけれど今日見た像が感じさせるのはそういう重量感からの引力だけではなくて、そこにはわくわくするようなユーモアもあったしやすりをかけられるような断絶も、それからまだ生命を持つ前の時間を内包しているようなしんとした真空が吸い付くように息をしていた。
こういうものを目の前にするともう途端に素直になって委ねてしまう。
なんの分析もできずにただ「すごいねえ」とか「なんだこれ、いいなあ」とか言っていればいい。
おかげで全然自分が感じたことをうまく言葉にすることができないし頭もまとまらないのだけれど、おいしかった感触だけに満たされているって幸せなことだなあと思う。
成熟したものをみた、という感触。
すっかり、ジュリアーノ・ヴァンジさんが好きになってしまった。

クレマチスは初夏に咲くから、またその頃に行きたい。
あの彫刻たちが花に囲まれているところを見たいし、時間を置いて自分が何をまた発見するのか知りたい。

クレマチスの丘の近くにはがんセンターがあって、そこで友人が働いていた。
ベルギーのブリュッセルでベルギーワッフルを頬張っていたら「そのワッフルどこで買ったんですか」と話しかけてきてくれたひとで、そのワッフルちゃんが働いているうちに泊まりがてら訪ねたかったのだけれどかなわぬままだった(彼女は転勤しちゃった)。

次回はおにぎり持って、ゆっくり観たいな。

千葉の川村美術館と葉山の美術館、ポーラ美術館についでちょっと遠いけど好きな美術館がまたできた。