ゲネ、明日は本番

02/17/2013

今日はカルメンのゲネ。

カルメン出演者のパスを見せて劇場に入る。
ホワイエでみんながバレエのレッスンをしている間に、私は楽屋でひと暴れ。
面白い動きをひとつみつけたけれどもう忘れた。

ほんものの楽器がたくさん目の前にあって、ほんものの歌がそばにいる。
オーケストラピットが深くないから音が近い。
後ろからは合唱のうみ。

カルメンの音楽は有名なものが多くて、中でもトレアドールのあの有名な曲が出だしにくるから最初からぐっと心臓が高鳴る。
ビゼーはすごいな、と思う。
斜めの床で、しかも丸くて小さくて、木の目がこれまた斜めに入っているから正面が取りにくいし重心が思わぬところでぶれる。
青山円形劇場で正面がとれなくて蛇行しちゃったことを思いだす。ね、さよ。

私は最後の幕には出ないから今日は2階席からゲネを眺めた。
宝箱みたいだった。
カルメンの最期とトレアドールが牛を突き刺すシーンが同時に語られて肌に粟がたつ。

終わってからみあちゃんや恩恵さんやマエストロからダメをもらう。
ここにきてもまだ、音楽の取り方にお互い違いがある。その微調整も。

私がいちばん好きなのは振付をもらったときにはいちばん苦手だった速い音楽のシーンで、走りこんで構えていると音楽がスピードを増して高まって、そのいちばんてっぺんで爆発する、それと同時に動きだす。
舞台のきわで、ちょっと気を抜くと落ちそうになるようなあまり場所の条件はよくない部分なのだけれど、まるで一息のあいだに全てが終わるような時間を踊りきるとそこでブラボーがくる。(カルメンが歌いきってとても盛り上がるシーンだから)
わたしは舞台の熱のひとつにならなければならない。

オペラは演技もできて楽しい。

明日は客席ぜんぶにお客さんが座ってくれる。
袖でからだを伸ばしながら舞台をうかがうのも、楽屋に立ち寄ってはチョコレートを食べるのも、衣装さんがわたしたちのスカートにスプレーをかけてくれるのも、出番の前に館内放送がかかるのも、袖でスタッフさんが出のための小節を数えてくれるのも、モニタに映るマエストロにみとれるのも、ダンサーみんなでここはこうだよね、今度は上手?下手から出るんだっけ?とどきどきするのも、
明日でとりあえずさいごなんだな。

すてきな時間になるといい。
丁寧にこころをこめて、たのしむ。