本番が終わりました/良知くんが撮ってくれたビデオのこと

11/28/2015


昨日と一昨日の本番が終わってほっと一息。

踊る日が近づくにつれて何も手につかなくなってゆくのが困るな。
生活のことにも、食べることにも、忙しいからじゃなく、からだが騒いで系統立ててものごとを行えなくなる。
どこか遠くから呼ばれてて気が散っている感じ。
群れに帰りたいのに、でも普通に生活しなくてはならない。というかんじなのかな。
(こういう感覚を言葉にしようとするたびに、「遠い太鼓」ということばがふと浮かんでくるけれど)
その中間で、どちらにも寄れず、生活にも踊りにも手がつかなくなって焦りばかりがつのる。

リハーサルはいつも通り散々だったけれど、本番は大丈夫。
色々剥ぎ取って好きなところで生きられるから。
わたしのからだはわたしだけのものではなくなるから、知らないことまで起きるけど、それも含めて大丈夫。
舞台で踊ることがこんなに生身なら、わたしは普段、どれだけ自分にタガを嵌めているのだろうな。

夏に小さなpieceをつくった、それをいつか拡大して作品にしたいと思っていた。
これからもこの作品は育ててゆくつもり。

踊り終わってお客さんから頂いた感想を聞きながら、パリの襲撃は、あるひとびとのなかでは、感覚の中にまだ切り離せないものとしてあるのだな、と感じた。

本番直前までもしかしたら私のぼんやりにはらはらさせられていたかもしれない共演の北さんは、今回のために音楽を作曲してくれて、面白い舞台装置もつくってくれた。
北さんの音楽はこちらで聴いたり、買ったりできます。
色んなところで何度も言っているけれど、北さんの音楽が映像のひととコラボレーションしたらすごい渋くてかっこいいと思う。
映像か、舞台か…。
とにかく、絵と質感が濃厚に浮かんでくる音楽なので。
お?と思ったかたは是非声をかけてくださいとのこと。(宣伝係)

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facebookでふと中学の時の友達と繋がった。
facebookすごいなあ。
この間のパリが襲撃されたときの安否確認といい、便利なツールではある。使いづらいところたくさんあるけど。
話しながら、踊りのビデオを紹介した。
良知くんが撮ってくれたビデオ。
紹介しながら私ももういちどじっくり見る。



このビデオを見るといつも泣き出しそうになる。
海辺のわたしの踊りは薄目で見たくなるほどよれよれなんだけど、それはまあ踊るひととしては反省するとして、
撮ってもらったこのビデオは、わたしにとって特別なものだな、と改めて深く染みた。

冬のパリに3ヶ月いたあいだ、あなたは悲しそうだった、とこの間言われてびっくりした。
毎日にこにこしてたと思う。
でも、今あらためてこのビデオを見て、フランスに来ようと決意した時期のこの自分や良知くんと過ごした時間を思い出して、その時には必死すぎてわからなかったけれど、ほんとだ、この時のわたしのなんと必死なこと、と思った。
わたしが、その時のわたしのことを、全力で感じたり踏みしめたりしたいと思っている、そのことを思い出す。

その時のわたしの踊りを良知くんが見ていてくれた、ということがまず、たからもののようなことだ。

良知くんの活躍を知れる良知くんのサイトはこちら。
http://rachishinya.com/  

ほんとうは、せっかくの作品にあれこれ物語るのは好きじゃない、
そしてこの作品にその時の私の"表面的な"感情や事情はおそらく関係がないものになっている、
だからこれはわたしの中のメモです。

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本番のビデオができました。
短いバージョン。


本番を全部撮った長いバージョン。