* 湖から帰る/カンボジア

11/30/2008


水上のバスケットコート。

ガイドの男の子は私たちがそれほど寄付に対して積極的でないと知ると少し機嫌を損ねたのか無口になった。
けれどやっぱりここで見えない相手に対して寄付をするということに気がすすまなかった。
男の子を信用していないということではなくて、そして結局、私がどうやってお金を出してもその先にくっついて確認するわけにもいかないのも分かっている。大きな機関に寄付をするよりもよっぽど直接困っている人の生活に浸透するのかもしれない。
でも、なにか迷いがあって。
お金をあげるということにもひっかかりを感じたから。
堅く考えすぎだろうか。

カンボジアにもチップの考え方は浸透しているので、カフェや食堂、それからガイドさんや運転手さんにもチップをあげることにしていた。
船の旅が終わって男の子にチップをあげようとしたら、男の子は通常の10倍のチップを指定してきた。
これは僕のためのものじゃない、村のためのものだから、と。
半分ふてくされたような顔で言う。
私も何が正しいのか分からなくなった。
結局、ガイドさんとずっと静かに運転してくれた子にそれぞれその額のチップを渡した。

私がもっとちゃんと色んなことをわかってカンボジアに行ったなら、前もって心の用意をできたのかもしれない。
ただの観光気分で訪れたから、こういう温度差が生まれてしまったのだろう。
あのガイドさんも、そういう旅人にはうんざりしているのかもしれなかった。
まあもしかしたらもうけた、って喜んでいるだけかもしれないけれど。