* 船に/カンボジア

11/29/2008


慣れた様子で私たちを湖上に案内してくれるのが子供のように見えて、すこしびっくりした。
器用に船を操る背中をみて、そうだ、ここのひとたちはものごころついたころから働くのが当たり前なんだ、と思う。

ガイドをしてくれた男の子。
17歳くらいにみえたけれどけっこういい年だった。すごく驚いた。
この子がすごくしっかりしていて、意思が強い。少しこちらがたじたじするほどに。
英語がすらすら通じなかったこともあって、最初何を見せてくれようとしているのかが分からなかった。
でもどうやら、湖で生活している人たちはとても貧しく、そのひとたちのほんとうの助けになりたいのならきちんと生活を見て、センターに寄ってみてほしい。
押し付けではないけれど、できたら寄付をしてほしい。
そういうことをずっと訴えていた。

湖で魚を採るひとたちを見ることができる、というツアーなのにこの子はどこに私たちを連れてゆこうとしているんだろう?
ちょっと怖いなあと思いながら、正規のルートを辿ってもらうことにした。

このあとのこの男の子とのやりとりが、この旅でいちばん心に後味が悪く、重苦しく残っている。

川を進んで湖の入り口。
湖の上に浮かんでいる家が見えてくる。
それまで私は湖のほとりに住んでいる(今まで通ってきたような村の)人たちがここに来て魚を採っているのだと思っていた。
けれどそうではなく、湖の上に家を浮かべて生活をしているのだった。
ガイドさんの話によると、このひとたちももともとは陸に住んでいたのだけれど魚を採って家に帰ってまた魚を採るために湖に出る、ということには燃料費もかかるし時間も無駄。採れた魚を売りに町に出るにも、湖の上に住むほうが都合が良いらしい。

まさか湖におうちが浮かんでいると思わなかった。