* ここにもリフレクション

05/27/2009


国立新美術館に行ったのは2年前の夏に河口湖で撮っていただいた (Click!) 写真をもとにJさんが版画作品を作ってくださったから。
どきどきしながら雨の中。
JさんはCGでの版画作品を創るかたなのだけれど、私は版画にそういう分野があるということをJさんを通して初めて知った。
版画って木に彫ってばれんでこするものばかりイメージしていたから。
今回訪れてまた新たな版画の知識を教えていただいたりもした。

いつも優しい春のような色の作品を創られるイメージがあったのだけれど、今回はぐっと色を抑えたほぼモノトーンの作品。
私のうつむく輪郭と、凛とした女神の彫刻が重ねられている。
きっといつものあのパステルのような画面に花に埋もれるような感じで私がいるんじゃないかな、という予想をなんとなくしていたのだけれどそれは覆された。
表面は静かなのだけれど、それは動きを含んだ静だ、とはじめに思った。
時間は止まっていなくて、動く可能性を毎秒感じる。
後ろの女神像もさらさらの素肌でやわらかに静止しているようにみせて、意思をみなぎらせている。
相反するものを併せ持っているというテーマにとても驚いた。ここ最近何年かかけて自分の中に掘り出したく考えていたことだったから。
もっと単純明快な私を見せてくれるのかと思ったら全然そうではなくて、しんと深いところを見つけ出してくれたことがとてもうれしかった。

鏡、
キャッチしてリリースすること、
繋がっているけれど分かたれていること、
同じ時間の中を、別の場所で過ごしていること、
パラドックス、
そこに挿される色のこと、

もっと混ぜてみよう。


『白い予感・黒い予感』