ちゃっかりハト、耳元でさえずる

05/01/2009


手を伸ばして背伸びをしたら届いてしまいそうなところに巣を見つけた。
すかすかで、卵がある様子はない。
きっとつくっていて低すぎたことに気付き、途中で諦めたんじゃないかなと思っていた。
でも朝早くふと見上げてみたらこの巣からはみ出すくらいの鳩が巣にどっかり座り、きょとんとした顔で私を見下ろした。
それからその時間にはいつも目を合わせる。

昼からリハーサルが始まるので油断をして4時ごろまで起きていてしまった。
眠る前にベランダに出たらもうじき明ける東の空に三日月よりももう少し細い月と、それにぶら下がるみたいに星がおまけにくっついていた。
それからもうすこし高いところにも。
アンバランスで脆くてそっと手を差し伸べたくなるような配置だと思った。
街はちょっと不思議なにおいの靄で包まれていて、月と星もその向こうにある。
見ているうちに空の色が変わってきた。
慌ててベッドに入ると鳥が鳴きはじめるのが聞えた。
まだ暗いのに、鳥は身を寄せ合っているのかな。
それとも遠くにいるからわざわざ鳴くのかな。

ちゅんが私の肩にとまっている時は目線の高さが同じだから、同じ高さにとまっている気持ちなのかもしれないな。
そういえば、友達があひるのくちばしは体温があって、怪我をすると血が出るって教えてくれた。
ちゅんのくちばしもやっぱりあたたかかった。

待っていたひとからメールがあった。
揺すぶられて共鳴して、どこか聞えないくらい微かな彼方がとけかかっている。
やっかいだけれど、とどこおるよりはいいだろう。