* 初日終わりました。今日も本番です。

05/15/2009


本番1日目を終えました。
平日にもかかわらずたくさんのお客さんに見ていただいてありがとうございました。
素敵な時間を共有できたのだったらいいなと思います。

今回は再演だったということもあっていつもとは別の苦しさがあった。
ビデオってほんとうに色んな生きたものを殺すから、そこから振りをおこすとかたちばかりの情報に混乱させられてしまう。
初演に出いていたメンバーがその時のニュアンスを伝えてくれた部分を手がかりに、自分で構築して行くしかないんだけどだんだん何が正解なのか、どこまで私なりにしていいのかわからなくなってしまう。
そして、今回面白くてかつ難しかったのは、私とダブルで踊っているダンサーと私とがほとんど正反対ともいえるくらい質が違うこと。
最初このパートをいただいたときに、これは丁寧で繊細でバレエ的な動きを要求されているんだろうなと冷や汗が出たくらい。(でももちろんこれを考えることは実際私には必要なことだし、けれど演出家の意図はそんな狭い場所にはなかったと今は分かる)

コントラステに入って初めて去年の『真夏の夜の幻』に出演しなかった。
そのことは随分私に自分を省みさせたし、そして同時にコントラステを見つめる結果にもなった。
そこで感じたことや得たことを今回の舞台に持って上がりたい、今までずっとまだ新しいメンバーみたいな気持ちでいたのを変えてゆきたい(今更ながらだけど)…という色んな思いが自分の踊りの進捗に見合わなくてときどき苦しくなることもあった。
でもやっぱり私はこのコントラステのみんなが好きで、作品も好きで、ここで踊れることがこんなにも私を広げてくれることにいつもありがとうって思っている。
本番はいつもだから、開き直って踊ることができる。

強くて凛と立っているのも私。
崩れそうに脆いのも私。
それを隠す弱さも持ってる。でも隠して笑える気骨もある。
仲間を大切に思うのも私。
踊りを愛してるのも私。
でもサボっちゃうのも私。
透明に輝くくらい純粋なのも私。
自分にさえ見せたくないくらいどろどろに濁っているのも私。
ずるいのも、簡単にだまされちゃうのも、孤独なのも、小さな楽しみを見つけられるのも私。
ぜんぶ、わたしだから、そんな私で踊るしかないや。
と、ぷくぷくタイムに考えたら、どおっとからだのちからが抜けた。
どんなに取り繕っても急にこうしようって考えても、おのずと滲み出してくるものをお客さんがとらえないわけはない。
逆に、こうして積んできたことはたとえ前面に押し出せなくてもそこに在るんだ、と。

本番は私らしく踊れた気がします。
ちょっとからだの表面に感情をあらわにしすぎたかもしれない。
そのせいでちょっと重かったかも。
だから反省点はたくさんあるんだけど。
本番マジックでみんながぴたっとくる場面がいくつもあったし!
(私たち木曜組はそれぞれ個性が強すぎてまったくアンサンブルしなかった)


今日はもう一組が踊ります。
私が踊っていたところは、まったく質の違うダンサーが踊ります。
それも、とても素敵です。
私にとってはこのダブルキャストも、鏡、だった気がします。

まだ観ていないかたも、初日を観てくださったかたも、また別の鏡の国のアリスたちをみに来てください。

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『LEFLET(ルフレ)』
日時:5/14(木)・15(金)  19:00~ (18:30開場)
場所:東京芸術劇場小ホール1 (Click!)
構成・演出・振付:佐藤 宏 
出演:伊藤さよ子 増田真也(14日&15日)
   森田真希 竹内春美 朝弘佳央理 澤井貴美子 布目紗綾(以上14日)
   依田久美子 山口智子 工藤洋子 岩沢 彩 堀内麻未子(以上15日)
チケット:全席指定/5,000円

ラ・ダンス・コントラステ (Click!)

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