ある日4

11/26/2010


きれいなダルメシアンを連れているお母さんに出会った。
お母さんと目が合ったらふと同時にこんにちは、と挨拶をして、きれいですねと話しかける。
お母さんは逆光のなかの私がすごく真っ白に光っていたので思わず声をかけたそうだ。
不思議。

骨がきれいだなあ、と見ていて顔を見たらオッドアイだった。
アイスブルーの目で遠くをずっと見ていた。


写真撮っていいですか、と聞くとお母さんは一生懸命「ダルちゃん、ほら、写真撮ってくれるよ」とカメラに向かせようとしてくれた。
そんなお母さんが可愛らしかった。

カメラを持っているとちょっとどきどきする。
カメラを向けられて嫌な気持ちになるひとも多いと思うし、カメラを覗く行為はまさに「覗く」行為に重なる部分があるので、なんとなく引け目のようなものを感じていて。
でもちゃんと「撮ってもいいですか」と訊くとこころよく撮らせてもらえることが多かったりする。
「えー」っていいながら、髪型直したり急に背筋伸ばしちゃったりとか。
写真に撮られることってやはりちょっと特別なんだな。

カメラを構えながらそんな変化を見ているとちょっと嬉しくなる。
知らなかったそのひとのちょっとした部分を触れること。
ファインダーを覗きながら、なんだかいとおしい気持ちになる。

撮ることに慣れても、そういうことを忘れずにいよう。


しばらくお話していたら、ダルちゃんは近くの建設会社の事務所で飼われている犬だということが分かった。
私も建設会社でアルバイトをしているんですよという話をしたらお母さんはしきりに事務所に遊びにいらっしゃいと誘って下さったが、この日はとにかく写真を撮りたい日で、あまりのんびりできなかったのでまたいつか、と別れてしまった。

写真ができたし、訪ねてみようかな。


ダルちゃん目をつむっちゃった。