アイロン

02/11/2011


クリーニングやさんでバイトをしていたことがあった。
優しいご夫婦で経営している近所の小さなお店。
そのころどうして私がそのお店に勤め出すようになったのかあまり覚えていない。
たぶん、1日に3つくらいバイトをしてレッスンをして・・という生活に無理が来て、ちょっと穏やかでいたかった時だったのではないかな。

ご夫婦には息子さんがいらして、ハサミを思いっきり広げたみたいな変わったデザインのめがねをしていた。
髪はラーメンマンみたいに頭のてっぺんからみつあみにしていて、さらにそこに色んな蛍光色の毛糸を編みこんでいた。
自転車に乗るのが大好きみたいで、帰って来るといつもすぐお風呂に入って、そして真っ白なTシャツに着替えた。
息子さんはいつも清潔な、真っ白な、石鹸とアイロンの香りがした。

Yシャツを、ちょっと怖いような大きな機械にかけていっきにプレスするのも大好きだったし、そのあとにしゃきっとYシャツを畳むマシーンに服を着せるのも好きだった。
渡す服がいつ受けとったものかでだいたいあたりをつけて早く棚からお客さんに渡すのも楽しかった。
あたたかくて清潔なのりの匂いも。


鳥取で衣装にアイロンをかけて、久しぶりにそのことを思い出した。