傷のなかに恢復せよ

02/23/2012

ひとつのことを噛んで味を確かめる前に次の場所に飛び込んでしまう。
足をとめてくれることに出くわすだろうと思っていたのかもしれない。
でもたぶんそれは間違っていた。
長いことこころを寄せてみないとものごとはほんとうにはわからない。
こころを寄せられるだけの引力を探しつづけて足を泥につつまれずにいるのはもうやなんだ、と。

今日は真剣に、たどったと思う。
そうだな、真剣なものだけがわたしをひきよせるんだし、そして語られないこと、かたらないものと手をつなごうとするんだろう。
その響きの強弱にかかわらず。

また、パウルだ、と思った。
Oさんの呼んでいた本もパウロのことだったし、あのカフェも、そしてツェランも。

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あとでOさんが教えてくれてはっとしたんだけど、この日話をした『空腹の技法』を書いたのもオースターでポールだ。
なんだろ、これ。