はじめてひとみをみたときのこと、もくもく飲み会

03/27/2012

覚えているのは稽古場をまっすぐ見据える目で、あまり話しかける余地がなかった。
つよく差し込むみたいな、なかなか自分が入れてもらえそうにない気がしたのかもしれない。
小さいからだなのにしっかりとそこにいて。

覚えているのはいつも濡れているようなまっすぐな睫毛の下でとどめようもなく輝いているひとみだった。
ぐっと見つめられるとまぶしいくらいの。
だからよく、話しながら目線を他にやるその瞬間の、それからはじけるみたいに笑ってひかりがこぼれて眩しさが拡散したときのことを覚えている。

覚えているのは初めて会った日で、すっとからだの向きを変えた時に太陽のひかりがまっすぐ入った目を見てなんて澄んでいるんだろうと息が止まる気がした。
そしてどこか、通過のかおりがする。
たくさんのものを見てきたことの通過なのか、このひとが流れていくひとであるのか、ただ取り込んでも濁さないほど底が遠いのか。
あきらめ、ということばが浮かんだ。
あきらめは美しい、ノスタルジアのようなウエットなことではなくてもっと潔くて、たぶん信じることを含んでいる。

 
どうして仲良くなったのかな、という話になってもそのきっかけを思い出せない。
思いだすのはいつもその瞳の印象のこと。

 
いつから仲良くなったのかな、なんだろね、しんどい振付を一緒に踊って共に死にそうになったから?とか、思考回路が真反対だから?とか言ってみるけれど、ほんとうはなんとなく分かってる。
ただなんか会いたいんだもん、ときどきでもいいんだけど、見ていたい。
怖がりだったり話す時の変なくせとか、またおんなじこと言ってるよ酔っ払ってるから、みたいなこととかも、別に全部好きとかみたいなことも言う必要がなくて、またね、またいろんな話しよ、というふうに別れてまたそのうちにほんとに会いたくなる。
会いたくてもなかなか連絡しないんだけど。
筆不精。
でも、心配してない。
きっと大丈夫だし、なにかあったらたぶんわかる。

一緒に踊りたいとかつくりたいとか、また会いたいってずっと思ってもらえる自分でいよう。
と、なんか素直に。
もくもく煙だらけの個室で。