いつかの夢のために

06/30/2012

バラが香り、ジャスミンが香る帰り道。
いつもその道を歩くのは暗く夕飯の支度の光が並ぶ時間だ。
途中遠い町を見下ろせる横道があってずいぶん高いところまでのぼってきたことに気づく。ひとつひとつの灯りはそこにひとが生活している証し。
いつかここを離れて、いつか今の自分からもとおく離れて、その時にわたしはこの道を歩く夢をみるだろう。
もう一度花のかおりを嗅ぎ、灯るあかりを眺め、自分の足音を聞くだろう。
家に入る直前にもう一度振り返る。
いつかのわたしへ、このしるしを刻み付けるために。