ものを言わず夜を取り囲むもの

06/14/2012

ものを言わないものたちのことの中にいるのだと思うとしっかりと見たり歩いたりすることができる。
わたしもものを言わない。
するとわたしを見ずに、それらはわたしがそこにいることをただそうと知ってくれる。
受け入れてくれるとまでは言わない。
ただ並んでそこにいるだけだ。
ただわたしがそういうふうに関係できるだけ。
だからひとが撮れないのではないだろうか、とも思う。
途端に台所の窓からお夕飯のかおりがしてこころがほころんだりもする。
だから、きっとどちらかしか選べないわけじゃない。

触れたりしたくもなるけどなるべくしない。立ち止まって見たりも、しない。その途端関係は誰のものでもなくなってしまうからだ。
薄っぺらな言動で彼らは動かされたりしない。

それはまるで舞台という空間と同じだ、と気づいた。