夜遊びと耳打ちと馬とコーラ

06/24/2013

AnuarがDJやるよ、っていうからみんなで連れ立ってお店にいってみた。
いつも隣の部屋でずしずしと練習をしている感じそのままだったけど、その響きに包まれるのは楽しかった。
お客さんはわたしたちしかいなくて何だか気恥ずかしくて最初は踊れなかった。Johnのからだはアフリカのリズムを持ってる。Francisはからだの中が切れないしなやかさで繋がっていて、だけどいつも照れ隠しみたいに可笑しな踊りをおどる。
そういうふたりに笑ったり感心したりしながら自分が踊り出すのを躊躇していたのだけれど、楽しいうちに戸惑いは溶け込んでからだが軽かった。
良太くんが時々こんな風に動ける?とか音楽を自分がどう捉えているか、みたいなことを耳打ちしてくれて、会場ではいちいち耳に口をつけなきゃ話が聞こえないからしょっちゅうそんな風にして私がうんうん、と頷いて踊りのことを考える、という繰り返しは何だか代打選手に監督が耳打ちしてるみたいだなあ、となんだか可笑しかった。
ひとしきり踊って外に出ると若者は音の漏れ出る路上でタバコをせびったりだらしなく座ったりしていて、それを大きな馬に乗った警察が見守ってる。
大きな馬だった。
コイルみたいなつやつやした銅色の、あんまりつやつやしてるから表面の薄皮だけはひんやりしていそうなんだけど触れたらすぐに熱い体温が吹いてくるみたいな皮膚。
大木みたいにつまった腿。
顎も首筋の血管もでっかくってかっこいい。
カメラのフラッシュにも動じなかった。
何故馬に乗ってるんだろう?
NYでもいちばん栄えているブロードウェイの真ん中を夜中馬警察が歩いてて、馬は勤務中なのに糞をどさどさ落としていたなあ。
馬に乗ってみたい。
野生のうつくしい馬を捕まえて鞍をつけずに乗りこなす少年の映画をみたからなんだけど。

帰り道にバーガンキングに寄った。
喉が乾いてコーラをのみたくなったから。
あんまりコーラを飲みたくなることはないんだけど夜遊びの時にはケバブとかファストフードとかを食べたくなって、それを洗うみたいに炭酸が飲みたくなるかもしれない。
あみと食べたケバブが食べたい。
あみと食べたい。

そんな夜を終えたあとにスギモトダイキさんのブログを読んで、真夏を思い出すような部屋の中で、世界をこの手でめくること、その手に、からだに、持っていきたいすべてのことを考えようとして、眠ってしまった。

夢を覚えていないんだけどたしかに、波をわけて歩いた感触が残っている。