写真展「あわせ鏡」がはじまりました

01/28/2010


火曜日から写真展「あわせ鏡」が始まりました。
写真をギャラリーに貼り付けてしまったらもう、ふと自分の掌にはなにも残っていないことに気がつきました。
もうそこに預けてしまってあとは、待つしかないような。

火曜日に在廊して帰ってからずっと長い影のようにからだを重くしているこの感覚はなんだろう。
舞台が終わってしまったときのやるせない気持ちと、けれどまだ作品が終わったわけではない責任がないまぜになって、こころのどこかにフックをひっかけているのかな。
かといってもちろん、なにか苦痛なわけではなく、写真をみていただけることがその現場にいようといまいと、とても楽しみで浮き立っているのだけれど。

いままさに自分の全責任や同じ空気において見せている踊りと違って、写真作品ってなんてこころもとないのだろう。
そのこころもとなさは、もちろん私の作品のこころもとなさということであって、写真作品一般についてのことではない。
ギャラリーに置いた瞬間からわたしとのつながりが稀薄になって、それぞれがそれぞれで編みだす。
それにわたしはほとんど関与できない。
踊りにはもうことばはさしはさむまい、と思っている。
ことばは強いし、そして踊りはそれとはまったく違う方向に強いから。
けれど展示した写真の前ではその、どんどん空間や来場するひとによって繋がってゆくなにか関係性のようなものについつい余計な立ち入りをしたくなる。
ずっとその瞬間が貼り付いているのにずっとおなじままじゃないということの、その変化にただしく触れて、もういちど別のものを見たくなる。
けれどことばは出てこない。
実際は出すつもりがない。
だってほんとうは踊ることとおなじで、まったく別のところにあるとわかっているから。
なにかとまどいが、澱のように、湿度のある雪のように、いつのまにかしずむ。

そしてふと気付く。
踊りだって、そうなのだと。
もうその瞬間しゅんかんから、この手を離れているんだ、と。


写真と踊りはそう変わらない、と写真を撮るようになって感じている。
けれど、こうして展示するという行為は、まったく違うのだなあということを実感しています。
お客さんが見てくれてその場で話ができるというライブ感覚は、私がその空間・時間で踊っているライブの感触とは別の線路上にある。
どちらもどちらで面白いけれど、奪われているような、逆に補完されているようなきしきしした気持ちがどこかにあるのは、きっとわたしのこれからの写真との向き合い方の課題につながるのだろう。

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写真をぜひ見にいらしてください。
わたしたち4人が響きあう瞬間は、31日まで。

そうそう、お知らせとお願いがあります。
30日土曜日は18時からささやかながらパーティーをひらきます。
といっても、少しの飲み物があって、私たち作家や来ていただいたお客さんが仲良くお話できたらいいなといったかんじのもので、19時15分までの短い時間です(もちろん、無料です。美味しいお酒の差し入れも大歓迎です←ずうずうしい)。
その後もしもう少しいたいな、と思ってくださる方は近くの中華料理屋さんに移動してわいわい2次会をやろうと思いますのでぜひぜひご参加ください。
こちらはお金がかかってしまうのですが、飲み放題!とかにはしないのでそんなに飲んだり食べたりしたくない方、最後まではいられない方にも負担にならない金額にしたいと思っています。

それから、これから31日まで来ていただく際にはどうぞ手ぶらでいらしてください。
どうぞからだひとつで。
お忙しい中、わざわざ足を運んでいただくだけでとても嬉しいのです。
なにも持たずふらりと、ほんとうに気軽にいらしてください。
そしてたくさん感想をください。

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●写真展「あわせ鏡」
日時:2010年 1月 26日(火) ~ 31日(日)
12:00~19:00 (最終日は16:00 close)
※30(土)18:00よりパーティーあり
参加メンバー:マスナリジュン/朝弘佳央理/(ク)ニヒト/黒耳 堂
場所:Roonee 247 photography
東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F

※公共交通機関では地下鉄丸の内線の四谷三丁目駅が便利です。
・四谷三丁目駅2番出口(消防署前)をでる。
・目の前の大きな通り(新宿通り)を新宿方面に進む。
・右手にampm・JALシティホテルを見ながら歩く。
・クロネコヤマトの配送センターの角を右に曲る。
・右側のビルを見ながら歩くと看板がでてます。