写真展「apart」終わりました

03/01/2012

2週間の写真展が終わりました。
はじめの一週間は長かったのにそのあとがあっという間に過ぎていって名残を惜しんだのはやっと撤収の、壁から写真を剥がす直前でした。

ひとつひとつ写真を見てまだまだ自分の写真の中にすら見ていなかった絵があるなと、どうしてこんなにきちんと絵としてものを見ていないのだろうということが不思議だった。
どんどん過ぎてゆく時間全体や温度とか、わきあがってくるからだの方の感触とか、そういうものに視覚的要素が押されていってしまう。
いや、つまり堪え性がないのだと思う。
ちゃんと目で見るということまで待てずに次へ意識を運んでしまう。

最終日にバイトのシフトのことを考えていて、次のバイトが終わってももうギャラリーに駆けつけなくていいんだ、と思ったら急に寂しくなりました。
お客さんのためにね、なんて言いながらふたりでむしゃむしゃ食べちゃうおやつとか、良太くんが作ってくれたおにぎりをこっそり裏で食べてとしさんにむふふ、って笑われたりとか、お客さんこないねえなんて言いながらネットサーフィンしたり煙草巻いたりTwitterの評判をチェックしたり、そんなにおしゃべりじゃない帰りの車なのにバイバイの時満面の笑顔のとしさんにほっと和んだり、たった2週間のあいだにそれが生活のぜんぶになっていた。
そして自分たちの写真を見てくれるお客さんの背中。
なにを考えているのか、何を感じているのかなんて伝わってくるはずがない、けれど背中を見ることで写しとり、入り込むことができる気がして意識を延ばす。
この行為も、写真に似てるなってちょっと思う。

2週間でたくさんのひとと繋がって嬉しい。
けどぱんぱん。
けど嬉しい。
けど飽和中。
みたいになりました。
そしてこれは自分のなかの問題なのだけれど、どうやってわたしはひとと向い合ってきたのだろう、ということを何度も思いました。
ひとの気配のない自分の写真のことも。
そういうことで時々ちょっぴりしんどくなって、それでまたばりばりとおやつを食べてしまったりしたのでした。

わたしもひとを撮りたいなと思ったみたいでこのごろ現像したフィルムにはこれまでになくたくさんひとが写っている。
でもほんとへたくそですね。
ひとの写真だけじゃなくて、全部の写真がすごくへたくそに見えてきて心底がっかりです。
でも、そのがっかりで自分が傷つくほどまだ写真を撮ってきたわけじゃないんだろうな、撮るのが怖くなったりはしていないのでしばらくはへたくそだあーと嘆きながらもわくわく撮ることになるのだと思います。

 
展示に足を運んでくださったみなさま、繋がってくれたみなさま、ほんとうにありがとうございました。

ただパソコンのなかに埋もれてしまうだけだったかもしれない写真たちをみつけてくれたとしさん、ありがとうございました。
としさんのアパートメントのコラムがもう私たちの部屋のことじゃなくなるんだろうなあというのも、ちょっぴり寂しかったりして。

それからたくさんの変化をくれた良太くん、ありがとう。

【追加】
写真展の時に感想をいただいたり写真を撮ってくださったりしたものをここにメモさせてください。うれしかったから。
・もっちー「いい笑顔」:もっちーにはスキャナをお借りしたり壁を持っていただいたり甘えてしまいました。またお茶しようね。
・キホさん「apart」:良太くんから「このひとの写真大好きなの!」と教えてもらってひっそりと私もHPを見ていたキホさん。会いたいけど行けないかも・・というつぶやきにしょうがないよね、とでもがっかりしていたら突然パパと前髪ぱっつんちゃんが現れそのあとにキホさんが!!あの時のうれしさをよく覚えてる。今でも「嬉しかったよねー」と話題にのぼるくらい。遠くからありがとうございました、キホさん。
・かなさん「バルス?!」:かなさんやまゆみさんには現像やスキャンをお願いして、この展示はおふたりがいなかったら成り立たなかった・・というくらい。こんなおもしろ場面をありがとうございます。ふふ。
・いとちゃん「写真展に行ってきた」:この写真展のいっちばん最初のお客様。すごく嬉しかった。ご近所さんのようだったので、また逢いたいな。
・としさん「apart」:としさんはほかにもたくさんブログを書いてくれた。どれも素敵で涙が出るくらい嬉しいのだけれど、はじめての、この写真がわたしは忘れられない。