Die Niemandsrose

09/30/2012

イワオくんの展示の最後に少しだけ顔をだす。
2月に展示をしたときの最後の何日か、寂しかったことを思い出した。
写真とも友だちともギャラリーともお別れじゃないのだけれど、特別、のなかでそれたちに触れる時間と離れるのは、ほっとしながらも寂しかった。甘くてきりきりする。

今回イワオくんの作品をいちまい、買うことにした。
以前新納さんと作品を交換していただいたことがあったけれど(その写真は今でも寝室に飾っている)展示作品を買ったのは初めてで少しどきどきした。
初めて見た時に、たぶんこれはイワオくんにとって特別な写真なのだという確信があった。
森を分けて向こうからちゃんと声をあげて呼んでいるように。

その同じカメラで遊びにいった私たちを撮ってくれて、ああ、こんな風にこの景色の前にも立ったんだな、と考えた。

イワオくんのその写真のことを、朝洗濯物を干しながら考えていた。
ふと、たむける、ということばを美しいと思った。
こころをひらいて、その側を相手にまっすぐに、向かわせる。
しんと黙って、ことばはその花のなかに託される。