岩手/中尊寺

09/01/2010


猊鼻渓から平泉に行こうとしたら今度は電車が2時間待ちだった。
12時ちょうどのバスも行ってしまったし、2時間もどうやって待てばいいの。
しかも、薪能の前におじさんが神事で忙しくなってしまうから15時半くらいに訪ねますと約束しているのに。

駅に行ったらちょうどタクシーが止まっていたのでおそるおそる中尊寺までの時間と値段を訊くと、30分くらいかかって、4500円くらいかなあ、と教えてくれた。
それは無理、と最初は思ったのだけれど雨も降り出していたし2時間を節約できると思えば…と思い切ってタクシーに乗ってしまった。

人恋しさなのか運転手さんとずっと話をした。
どうしてここに来たのかとか、運転手さんはここで育ったの?とか。
タクシーに乗らないで歩こうか考えたんだけどこんな山道じゃとても歩けないね、と言ったら、歩きだったら近道もあるし頑張れば3時間くらいで着くよ、とかも教えてくれた。
途中で運転手さんが、いいもの見せてあげるけど時間ある?と、寄ってくれた。
大きな橋のところで降ろされて、この角度からあの畑見てごらん、というから見たら、こんな文字が。(写真)
「平泉」のまんなかに金色堂。

着いた頃にはすっかりどしゃぶりになっていた。
コインロッカーに荷物を入れたいから駅までお願いしますと言ったら、駅で待っててあげるから荷物入れておいで、中尊寺入り口まで送ってあげるから。と、料金をストップしてくれた。
荷物を急いで入れて、おじさんにお茶を買ってあげて、月見坂の下でさようならをした。

楽しみにしていた月見坂(中尊寺とか金色堂とか神社までつながる道)はどうしちゃったのと思うくらいの雨で、道行くひとはぜんぜん観光どころじゃない感じだった。
わたしはもうびしょぬれでもいいや、ととろとろ歩いていたのでほんとうにびしょぬれになった。



中尊寺。
源義経の伝説があることで有名、それから、金色堂も有名。
小さいころ一度来ていて、特別な部屋に入れてもらったはずなんだけど全然覚えていない。
子供の頃はお寺とか神社とかぜんぜん興味がなかった。
おもての樹とか虫の声とか、そんなものにもぜんぜん。

子供のころ以来に親戚のおじさんやおばさんに逢うのに、何故か緊張してなかった。
雨でもう体裁もなにもないしどうでもいいやっていう気持ちになっていたのかもしれないけれど、でもなんだかふところにだんだん入っていっているような安堵がそこにあって。
ここがずっと来たかった場所なんだ、というはやる気持ちだけがあった。


猊鼻渓