東北へ、車窓とアイスクリーム

01/13/2012


Annie Leibovitは「車の中で育てば芸術家にもなる。車窓というフレームから世界を見ているのだから」というようなことをドキュメンタリーの中で言っていた。
北に向かう電車の中でよくそのことばを思い出していた。
わたしはそんな風に受け取ることができるのかしら、と。



どこにも降りず、どんどん目的地に向かう。

東京でもそうだけれど私は、点でしかその土地を知らない。


(ぼけてて全然見えないけど)

iPhoneの地図を見たら、ちゃんと自分が新幹線の線路の上をするする進んでいた。
どういうことなの。
みんながこういうふうに自分の位置を確かめられるとして、空中にはそれを感知する線のようなものがいっぱい飛んでいるのだろうか。

(これまたぼけてるけど)

子供の頃に初めて新幹線に乗った時、おばあちゃんと従妹が一緒だったのだけれど、3人でアイスクリームを食べた。
通路をワゴンで運ばれてくるアイスクリーム。
おばあちゃんは甘いものが好きで、小さいころから時々母の目を盗んで私におやつをくれるようなところがあった。
だからおばあちゃんと食べる甘いものは、ちょっとだけ共犯者のどきどきが含まれる。

初めて新幹線で食べたアイスクリームはすごく美味しかった。

もうおばあちゃんと新幹線に乗ることはないかもしれないし、もう従妹に会うこともない。
だけど私はいつだって新幹線に乗ったらアイスクリームを食べるのだ。